TEMARICIOUS ナホです。
お客様からよく「どうして手まりを始めたのですか?」と聞かれます。
回答はタイトルの通り「偶然」。
自分が独立したのも驚きですが、その商材が「手まり」って! 今となってはかけがえのない物ですが、自分でも不思議でたまりません。
手まりとの出会い
手まりを初めて見たのは2011年。同じチェコに住んでいた友人 (リカ) が趣味で始めたと見せてくれました。。「へー、でも嬉しそうだから何か良い所探さなきゃ」....。今の変態っぷりからは考えられない、かなり冷めた(しかも失礼な)反応をしたのを覚えてます。
それから数年経ち、、、
器用な彼女は手まり用の糸も染めだしました。これには即、感動!ここから手まりも可愛く見えてきました。
手まりに深入りするきっかけ
彼女から「夏休みにはプラハで手まりのワークショップをした」と聞き、チェコ人が反応するならフランス人はもっと面白い反応かも!と、出張 (!) の際に見せてみようと決めました。
パリでは友人に見せるつもりだったのが、ふと目に入った素敵なインテリアショップでお店の方に手まり見せてみました。するとセミニョン(かわいい)!の反応が。次々とスタッフの方々に囲まれ質問責め。。。
写真とっていい?キャワイー! 手まりフィーバー状態でした。
あまりの反響の良さに(自分の作品でもないのに)ウキウキとサヨナラと店を出た後、夜中3時の日本に電話して手まりフィーバーを友人に伝えました。
その後も調子に乗って、好みの店を見つけては意見を聞くと皆さんとても喜んでくれました。
その週末、ロンドンにて。
手まりと糸を素敵な毛糸店LOOPに見せに行ってしまいました。フランス人のハイテンションとはノリの違うイギリス人 (オーナーは実はアメリカ人だったのですが)。お店で声を掛けてから、何故か冷や汗と後悔の念が出てきました。
が、時すでに遅し。目の前には後5分で帰るというオーナーさんが話を聞くと言ってくれています。
手まりと糸を見せると、とても喜んでくれ、手まりを買いたいというので、友人の作品なのに勝手に売ってしまいました。しかも、かなり安く。。。
手まりに加え、その時は下心ありで糸も置いて行きました。手まりのワークショップもして欲しいというので元気よく「Of course!!!」と答えました。それから責任を感じたのが、手まり作りを始めるきっかけとなりました。
帰国してから1ヶ月後の11月、"I would like to stock your threads"店に糸を置きたいというメールをLOOPのスーザンから貰い朝飛び起きたのを今でも覚えています。
最近よく「行動ありき」という言葉を耳にするのですが、私の場合は、将来の為になど考えず、ただ面白いからと行動しただけでした。
TEMARICIOUS
拠点:東京都西荻窪。リカとナホが運営する100%草木染糸と手まりのブランド。オリジナルの糸製作、オーダーメイド手まりの販売、自由に手まり作りを楽しむをテーマに東京、大阪、松本、その他国内外で手まり教室・ワークショップを運営。2人とも脱サラ組、西欧東欧に在住経験あり、70年代生まれ。リカは二児の母。