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テマリシャス 家庭画報 祈りの宿る手毬暦 – 11月 時雨

ALL 手まり

秋深まる10月に入りました。

いかがお過ごしでしょうか。

 

家庭画報、11月号が発売されました。

毎月、1ページだけですが、楽しみにみてくださっている方々、本当にありがとうございます。感想を伺うのがとても励みになります。

11月号、祈りの宿る手毬暦のテーマは「時雨」でした。

時雨とは、秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。

そんな雨が降り始めると、一雨、一雨、冬に進む季節になります。

 

 

 

今月の俳句は

 

 翆黛の時雨 いよゝ あざやかに    高野 素十 

 

 山西先生の説明を読むと、

 

京都大原の寂光院あたりから向かいにある翆黛山(すいたいさん)を見遣った句とのこと。時雨は古来、定めなさ、はかなさを本意とし、その時雨に華やかさを覚えた点がこの句の特徴。

 

さぁ〜っと情景が目に浮かびます。ミニマムに切り取った言葉でこんなにも表現ができること、そして味わうことができること、嬉しくなります。

 

この俳句を読んだときから、手まりで「時雨」をどう表現しようかと悩みに悩みました。「時雨」という手まりの刺し方の技法はないので。

悩むとはずっと頭のなかでイメージと手まりが対話している感じです。

ぼわぁっと絵がでてきます。その絵をどう手まりで実現するか。

 舞台は京都、お寺。京都を思い馳せると自分の記憶に浮かんだのはお寺のお庭でした。そのなかでも大好きなのは石庭。庭石の流れ。石の色。

そうか、時雨で濡れる石の世界を寺の窓から見ている視点で手まりの上に表現してもいいなあとアイデアが浮かんできました。

そこから、たくさんの手まりのパターンを眺めながら、雨、水、流れ、いろいろな角度から文様を探ります。

流れを表す手まりの刺し方は他にもあると思いますが、今回は「渦」の手まりの刺し方で表現してみようとテーマを決めました。

手まりの色のテーマは、家庭画報の編集者の方が10月までの紙面をまとめてくれて、色のアイデア、手まりの個数のアイデアが固まるように手伝ってくれました。

秋に向けて、10月の「秋七草」より、もっとシックな大人な茶色、グレーの世界の色を描きたく、テマリシャスの中でアースカラーと呼ばれる群の色々を贅沢に使いました。

偶々ですが、夏休みにその製作最中に友人と訪れたAMAN Tokyoのラウンジ。ここのインテリアの渋い色合いに感銘を受けたのもこの色で行こう!と思えたきっかけです。だから、私たちではAMAN手まりと呼んだりもしています(笑)

シンプルな 渦でうごめく手まりと、大きめの渦と石のような幾何学模様。抽象的な世界ですが、時雨と石庭にもみえてきませんか?

今回は、刺繍をほどこさない無地の手まりも一つ一つ違うサイズで作って石の世界が表現できればいいなとお渡ししました。

この号の撮影は夏休み時期も挟んでいて、編集部とカメラマンのアドバイスで時々撮り直しになったりするんですが、今回はスケジュール上、撮り直しの時間が取れないという緊張感の中、提出しました。

カメラマンさんと編集者さんから、写真撮影後、これどう?と送られてきた縦に並んだ手まりの写真をみて、自分が作っておきながらも、心から素敵!とうっとりして、同時に安堵しました。

 

 漢語では元来、程よいときに降る雨を指す「時雨」は、物事が転じて良い方向に進むことを比喩するそうです。

 

時雨、もうすぐ、みなさまにも降りますよ。(良い方向に進みすぎてどうしましょう!)

 

秋深まるよい10月をお過ごしください。

 

 祈りの宿る手毬暦、いよいよ来月が最終号です!本当に寂しいっ。

お楽しみに。

 


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