テマリシャス 、梨佳です。
「草木色で伝える十二の景色」という手まりクラスを自粛期間中の5月から開始して、いよいよ今月は12月を迎えます。残念ながら、西荻窪でしか私が直接伝えれる機会がないのですが、とても豊かな時間を過ごさせていただいています。生徒さんとは、新たなチャレンジともに、作品をもう一度一緒に味わい直している感覚があります。
今は、十二の景色の作品をコツコツと作っていただいていて、このコースを受講したみんなで発表の機会をと思っていて、来年は展示会を予定していますよ。
さて、生徒さんの作品、紹介です。
彼女は、正岡子規のシリーズで今、十二の景色を描いています。
毎回きちんと俳句を選び、それになぞって手まりを描いていっているという、ほんと、すんごいの!
オンライクラスの生徒さんなので、オンラインで伝わるのか?っていうところを乗り越え、今では私のほうが正岡子規の次の句が楽しみなのです。
さて、胸がキュンキュンした作品を紹介します。
真帆片帆 どこまで行くぞ 青嵐
正岡 子規
この俳句によせて、どこまでも進んでいく船がある海上とそこに吹く風をイメージしたそうです。
伊予の出身の子規、その海や風をイメージし、枠線の緑は山の色。
俳句と手まりがお互いにいいインスピレーションを与えあっている作品です。
この手まりをつくるまでの時間を感じられる作品は、彼女の大切な命の時間を見せてもらっているような感覚になり、心が熱くなりました。
風感じませんか?
海見えませんか?
本人は別名:アクアフレッシュ とか言ってましたが、私には、その色のリズムに心踊りました。
緻密なスケッチがあり、計算があり、この作品が出来上がっています。
彼女を知る人は、この緻密さ、刺し方の丁寧さ、全て「らしい」と納得の作品です。
とことん、やるというのは、その先の景色を見せてくれますね。
どうか、手まりをする時は、急がずに、焦らずに、その悩む時間も楽しんでください。
その時間が豊かさです。
その悩みが作品に味付けをします。
これからも一緒に楽しみましょう。
mito、作品貸してくれてありがとう!
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